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災害への備えと対応

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  本校では、例年、阪神淡路大震災の教訓を風化させないために、震災が発生した1月17日前後に、避難訓練を実施しています。しかし、現在はグランドに仮校舎が建設されているため、今回はマイク放送を使って、全員で犠牲者のご冥福を祈って黙祷を捧げた後、災害についての心構えや留意すべき事柄を伝えることにしました。

  〝皆さん おはようございます。現在、グランドが使えないため、避難訓練は行ないませんが、災害は予期せぬ形で私達の身に降りかかってきます。今日は災害に対する備えと実際に災害が起こった時に気をつけなければならない点についてお話します。
 
  さて、今、体育科では柔道・剣道の寒稽古を行なっていますね。この行事は今年で31回目を迎える伝統の行事ですが、今までに一度だけ実施できなかった年があります。それは15年前に起こった阪神淡路大震災の年なのです。皆さんはまだ小さくて記憶がなかったり、生まれていなかった人もいるため、大震災といってもピンとこないと思います。発生したのは朝5時46分でした。私は大阪の自宅で既に起きていましたが、激しい揺れが続き食器がほとんど壊れてしまったのを記憶しています。この震災で実に6434名の尊い命が失われたのです。本校においても多くの生徒や家族の皆さんが被災し、1名の生徒が犠牲になりました。元気に学校生活を送っていた生徒が突然帰らぬ人になってしまったのです。先ほど犠牲者のご冥福を祈って黙祷を捧げましたが、人の命の大切さを再認識し、この悲しい出来事をいつまでも心に留めておくようにしていきたいものです。
  また、地震、火災、交通事故、ガス爆発、テロ等の災害はいつ発生するかわかりません。特に不安定なプレート上にある日本では実に世界全体の10%の地震が発生しています。そのために心がけて欲しいことを2つお話します。
  1つ目は「備えあれば憂いなし」という言葉をしっかりと胸に刻み込んで欲しいということです。常に非常口や避難経路を確認しておくこと。整理整頓を心がけておくこと。非常持ち出し物を決めておくこと。家庭では家具等の固定等をしておくこと。等です。 2つ目は不幸にして災害に巻き込まれた時には二次災害を防ぐことです。毎回話していることですが、「おかし」と「もち」を思い出して行動してください。つまり「押さない」、「駆けない」、「しゃべらない」、「戻らない」、「近づかない」という5つを守ることです。

  最後に学校で災害が発生した場合に、安全に非難するための避難経路と避難場所を各クラスの黒板に掲示していますので、全員で確認しておいてください。それでは、今日も元気で学校生活を送りましょう〟