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祝日の意義

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  4月末から5月にかけては祝日が多くあり連休になるため、今年も帰省や旅行に出かけられた人も多いのではないかと思います。この期間はゴールデンウィークと呼ばれているように、〝休む〟ということが先行しており、祝日の意義については無関心な人が増えてきているように思います。また、私達のこどもの頃は祝日には必ず家の玄関に国旗を掲揚していましたが、最近ではこの習慣もほとんど見られなくなってしまいました。このため、祝日についても知らない子ども達も多いように感じています。しかし、日本人である以上、祝日の意義についてはしっかりと認識しておきたいものです。
  ゴールデンウィーク中の祝日とその意義は次のとおりです。
 ◇4月29日は〝激動の日々を経て復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす〟という『昭和の日』 ◇5月3日は〝日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する〟という『憲法記念日』 ◇5月4日は〝自然に親しむとともに、その恩恵に感謝し、豊かな心を育む〟という『みどりの日』 ◇5月5日は〝こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに母に感謝する〟という『こどもの日』です。
  明日の『こどもの日』はゴールデンウィーク最後の祝日になりますが、もともとは中国の暦法で定められていた五節句の一つです。五節句というのは暦の中で奇数の重なる日に定められており、邪気を祓うという目的で設けられたもので、人日(じんじつ・1月7日)、上巳(じょうし・3月3日)、端午(たんご・5月5日)、七夕(たなばた・7月7日)、重陽(ちょうよう・9月9日)です。(但し、1月1日だけは別格で1月7日)
  そして、端午の節句には男の子の健全な成長を祝うという趣旨で、内飾りである鎧(よろい)や兜(かぶと)、五月人形を飾り、外飾りである鯉のぼりを上げるという風習が伝わっているのです。
  現在、わが国の祝日は15日ありますが、最低限これらの制定の趣旨は知っておきたいものです。