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私立学校養護教員研究会総会の開催

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  5月20日(木)、兵庫県私学会館において『兵庫県私立学校養護教員研究会総会』が開催され、会長として出席しました。
  昨今、生徒達を取り巻く環境は大きく変化しており、一人ひとりの生徒の事情もそれぞれ異なっています。これに伴い、養護教員の役割も複雑多岐にわたってきています。開会にあたって、私は「学校においては怪我や伝染する病気・心のケア等さまざまなことが起こるが、何かが起こってから対応するというケースが多すぎるように感じている。常に、〝予防する〟〝芽生えの段階でいち早く兆候を掴み対応する〟〝何かが起こったときには迅速に動く〟〝事後の対策を考える前に管理職に報告する〟といった危機管理の重要性についてお話しました。次いで養護教員としての専門性を高めるには、自ら仕事の枠を設けるのではなく、食育や睡眠、保護者の対応等幅広い勉強をして欲しい。そして、ヘッドワーク、フットワーク、ハートワークをベースに、生徒が入りやすい保健室を目指して欲しい」ということを話しました。
  続いて、兵庫県西宮こども家庭センターの塚元重範所長から『子どもたちの心の危機への対応と支援』というテーマで、実際に起こったいじめや虐待の事例を紹介いただきながら講演していただきました。西宮のセンターだけで、平均すると毎日20件くらいの相談があり、そのうち4件はいじめや虐待に関するものであるとの事です。その後、相談場面における面接技法をケーススタディーの形で学習しました。
  講演を通じて感じたことは〝どこかで起こっていることは自分達の身近なところでも起こっていると考えなければならない〟〝いじめや虐待についてはそれぞれの物差しが違っている〟〝面接にあたっては、まず受け入れて心を開かせる〟等です。
  学校において、養護教員の役割は非常に重要になってきています。これからも生徒達にとって信頼される養護教員を目指して欲しいと思っています。