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はじめは誰もが初心者

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  昨日の体育大会では、普段余り目ただない生徒達の生き生きと活躍する姿が随所に見られました。改めて、一人ひとりの生徒にはそれぞれ優れているところがあるということを再認識しました。
  考えてみれば生まれた時はみんな同じただの赤ん坊ですが、年月が経つと色々なことに差がついてきます。しかし、潜在能力に大きな差があるかどうかは疑問です。スポーツの世界を見ても、イチロー選手や石川遼選手は素晴らしい能力を持っているのは誰もが認めることです。しかし、彼らが生まれた時からこのような能力を兼ね備えていたかどうかは疑問です。確かにある程度の資質はあったとは思いますが、これらを現在のレベルにまで引き上げたのは日々のたゆまぬ努力です。今、社会のさまざまな分野で活躍している人は数多くいますが、生まれた時から野球選手、ゴルフプレーヤー、学者、弁護士、経営者、発明家、医者、教師等になると確約されていた人は誰もいません。
  江戸時代初期の教訓的読み物作者である寒河正親(さむかわまさちか)の『子孫鑑』の中には〝下手は上手の下地なり。下手よりだんだん上手になるなり。〟という有名な言葉があります。この意味は、〝下手だからといってあきらめることはない。下手だからこそ上手になれる。地道に努力することでだんだん上手になるのだから、続けていくことが大切である。〟ということです。
  何事も初めた時は初心者ですから下手で当然なのです。従って、最初から上手くやろうと思わなくてもいいのです。上手くいかなくて当たり前、失敗して当たり前であるという気持ちで、前向きに取り組む。そして、その失敗を糧に、また努力を続けて行けば必ず上手になると思います。
  現在、成功している人を羨ましいと思うのではなく、「努力を続ければ必ず自分もそこまで到達できる。」と信じて研鑽を積めば必ず成功できます。そして、努力を続けているうちに次第に興味も出てくることになり、ある段階に到達すれば飛躍的に上手くなるように思います。これは勉強にもスポーツにもその他あらゆることにも共通していることですので、大いにチャレンジしていって欲しいものです。