« はじめは誰もが初心者 | メイン | 生徒会が『マイ エコ運動』を提唱 »

環境教育の推進~地球の生い立ちと環境問題

10.05.11earth.jpg
  明日(5月12日)は中学生対象の全校朝礼を行ないますが、担当の先生から生徒会副会長が〝環境の取り組み〟についての話をするので、これに関連した校長講話の依頼がありました。本校においては、2年前から人間教育の一貫としての環境教育に注力していますが、これからの全校朝礼においては環境に関するテーマを中心に話をしていくことにします。そのため、どのような順序で話を進めていくのが良いのかを色々と考え、明日は我々が住む地球の生い立ちについて話をすることにしました。
  地球が誕生したのは、46億年前であると言われています。しかし、我々人類が地上に現れたのは400万年~500万年ほど前なのです。100万年のスパンと言うと想像もできない位長い時間ですが、地球の歴史から見ると4600分の1というわずかな期間にしかすぎません。わかりやすいように地球の誕生を1月として1年のカレンダーに置き換えてみると、生命が誕生したのは2月、シアノバクテリアが酸素を作り出したのは7月、多細胞の生物が現れたのは8月であり、植物が海から地上に上がったのは11月、脊椎動物が上陸したのは12月3日ということになります。その後、これらの脊椎動物が両生類や爬虫類、恐竜、鳥類、哺乳類と進化してきたのです。今、地球のあらゆる箇所から化石の形で発見されている恐竜が誕生したのは12月13日で、絶滅したのが26日です。そして人類が誕生したのは何と12月31日の10時40分、我々現代人の祖先であるホモサピエンスの誕生は23時37分です。このように地球カレンダーで見ると人間は誕生してわずか23分しか経っていないことになり、恐竜の歴史の方がずっと長い(13日)ことがわかります。人間が農耕を始めたのは約1万年前ですが、生活の安定と共に人口が増加し始めました。それでもBC8000年頃の地球の人口は100万人、BC2500年で1億人、BC0年で2億人位であったと推計されています。その後人口はゆるやかに増加しますが18世紀初頭でも約10億人、19世紀初頭でも17億人にすぎません。ところが20世紀に入って人口は爆発的に増え1999年にはついに60億人を突破、現在では68億6600万人となりました。この100年間において人口は実に4倍になってしまいました。そして、この人口爆発が環境問題の最大の原因なのです。つまり地球の歴史から見るとごく小さな点にしかすぎない期間で、深刻な地球環境の悪化が起こってきているのです。このことを明日はしっかりと生徒達に伝えていきたいと思っています。