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中学全校朝礼~食べ残しをなくす

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  6月2日(水)、中学生対象の全校朝礼で次のような話をしました。
〝今週末の6月5日は世界環境デーにあたっており、日本でも「環境の日」に定められています。また、6月は環境月間になっており、各市町村をはじめ、環境に関する様々な取り組みが行われています。
  さて、この前の全校朝礼の際に、生徒会から6月・7月の2カ月間を環境月間とし、マイ・エコ運動を推進したいとの提案がありました。これを受けて、皆さんはその後何らかの活動をしていますか?やっている人は手を挙げてください。まだまだ少ないようですね。今日は誰でもできるエコ活動の話をします。
  人間が生きていくために最低限必要なのは睡眠と食事です。皆さんは、ご飯やパン、肉や魚、野菜や果物など、色々なものを食べていると思います。それではこれらの食物のうち、日本で自給できているのはどれ位だと思いますか?わずか41%です。現在、約6割は海外から輸入しているのです。スーパーに行くとさまざまな食材が並んでいますね。エビはインドネシア、鮭はチリ、肉はアメリカやオーストラリア、バナナはフィリピン等から送られてきています。
  牛肉を例にとると、アメリカやオーストラリアから飛行機や船を使って運んでくるため、当然燃料が必要です。スーパーでの展示や家庭での保存や料理をするにも、ガスや電気が必要です。このように考えると皆さんが食べているものにはすべてエネルギーが使われています。また牛を育てるためには、大量の水やとうもろこしや牧草が使われており、これらを育てるには、水や肥料が必要です。
  今、海外から食糧が輸入されている食糧は年間で6000万トンです。4トン積みのトラックでは1500万台に相当します。1日に直すと約4万台となり、ここから静岡あたりまでの距離になります。そして、実にこの3分の1にあたる2000万トンが廃棄されているのです。この量は食糧難に陥っている途上国の人々を救うことができると言われています。また、家庭ではこの半分の1000万トンが生ゴミとして捨てられているのです。この生ゴミを処理するために一般的には焼却炉が使われますが、大量の水を含んでいるために、膨大なエネルギーが要ることになります。
  このように我々は生産・輸送・消費という3つの段階で多くのエネルギーを使っているのです。食べ残すということはエネルギーの無駄遣いになります。これから皆さんは決して食べ残すことのないようにして欲しいと思います。〟

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