世界環境デー ・環境の日にあたって
6月5日は国連による国際的な記念日である『世界環境デー(World Environment Day』です。この日が制定されたのは、今から38年前の1972年です。この年の6月5日にスウェーデンのストックホルムで「国連人間環境会議」が開催され、これを受けて12月15日に日本とセネガルの共同提案により国連総会で制定されました。そして、毎年世界各国の主要都市でメイン式典が開催されており、今年の開催地は東アフリカにあるアフリカのルワンダをメイン会場として行われています。
今年の世界環境デーのテーマは『多くの生物種。一つの地球。一つの未来』になっています。この趣旨は人類にとってかけがえのない、生物種や生態系の豊かさに着目すると共に「国際生物多様性年」をサポートするものでもあります。
ルワンダは、中部アフリカの内陸部に位置する共和制国家であり、西にコンゴ民主共和国、北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジと国境を接しています。過去には内戦が続き大量虐殺や多数の難民の発生といった深刻な事態に陥り、今も貧困、土壌劣化など様々な問題を抱えていますが、今回、環境会議の開催地に選ばれた理由は〝世界的に希少なマウンテンゴリラが生息するなど、豊かな環境に恵まれた国であり、ソーラー発電やバイオガス発電といった再生可能エネルギーの開発などの環境政策にも積極的に取り組んでいることが評価されたからです。また、レジ袋の禁止、全国規模の環境クリーンアップキャンペーン、チンパンジーを保護するための回廊づくりなどでも国際的に知られています。
この世界環境デーを中心に世界各地で、植林、地域の清掃活動、カーフリーデー、生物多様性をテーマにした写真コンテストなど様々なイベントが開催されており、日本でも6月は環境月間として、環境省や地方自治体、企業などによってさまざまな取り組みが行なわれています。
本日は本校でも環境大使や有志の生徒が三田市での田植えに参加しました。私も地域の清掃に参加した後、キュウリとナスの苗の植え付けを行ないました。現在、生徒会が中心になって『マイエコ運動』を提唱していますが、身近なことから環境活動に取り組んでいきたいものです。