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次世代エネルギー~風力発電

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  近年、わが国ではオール電化住宅の普及や暖房機器の灯油離れが進み、電気は使いやすいエネルギーとして着実に消費量を伸ばしています。また、現在、地域毎に電力会社があり、家庭や企業、商店、事務所、学校等に電力を安定供給する体制が整備されており、大きな災害の場合を除くと停電するということもほとんどなくなってきました。しかし、世界の中には電力の供給が不安定な国が数多く見られ、経済活動に支障をきたしています。そのため、電力のエネルギー源をいかに確保していくかは、どこの国にとっても重要な課題です。電力を得るための資源には、石炭火力、石油火力、ガス火力といった化石燃料と原子力、再生可能エネルギーとしての水力、風力、太陽光、バイオマス、地熱等さまざまなものがあげられます。世界の2008年の再生エネルギーの内訳は、風力発電が43%でトップ、次いでマイクロ水力発電が30%、バイオマス発電が19%で、この3つで9割を超えています。最近、日本で注目を集めている太陽光発電は5%弱となっています。
  そして、現在各国においては資源の有無、自然条件、経済やエネルギー政策等、それぞれの国の事情を反映した独自の取り組みが行なわれています。特にアメリカはオバマ大統領がグリーン・ニューディール政策を打ち出し、風力発電に注力しています。そして、2008年には10年以上トップの座を守っていたドイツを抜いて世界の首位に躍り出ました。
  いずれにしても、これから再生可能エネルギーは一層注目を集めることになり、これらを生み出す産業は次世代の世界経済の主役になるのは間違いありません。また、新たな雇用創出も見込まれ、経済の牽引役として大いに期待されています。これらの動きを注視していきたいものです。