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エネルギー産業の動向

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  本校では「環境教育」に注力していますが、この目的は〝環境に配慮することは人間に対する思いやりや優しさに繋がる〟という人間教育です。しかし、社会のトレンドを見ていると環境教育を通じて習得したことは、人間力を高めるだけではなく、必ず将来の仕事にも役立つと思います。その理由は環境保護が、これからの世界にとって非常に重要な課題になるからです。そして、今後環境に関する新たなビジネスが続々と生まれ、エネルギー産業が確実に次世代の世界経済の主役になるのは間違いありません。
  我々が毎日使っているエネルギーは資源から取り出していますが、この資源には「使うとなくなる資源」と「使ってもなくならない資源」があります。石油や石炭は何千万年もかけて植物や動物が分解してできた資源であり、補給されないため掘り出して使うとなくなってしまいますし、温暖化を進める二酸化炭素が発生します。一方、太陽や風、水のエネルギーであれば使ってもなくなりませんし、温暖化ガスを発生させることもないため『再生可能エネルギー』と言われています。
  最近の世界各国の動きを見ると、最大の温暖化ガスの排出国でありながら、これまで自国の経済発展を優先するあまり、問題解決に消極的な姿勢を見せていたアメリカと中国が本格的に「再生可能エネルギー」を倍増させる動きを見せ始めました。また、日本も1920年までに1990年比25%の温室効果ガスの削減を表明しています。このため、環境・エネルギー産業が一挙に注目され始めています。恐らく生徒達の中にも将来この分野での仕事を選択する人も数多く出てくると思います。太陽光、太陽熱、水力、風力、バイオマスを使った発電やエコカー等の動向を注視していきたいものです。