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環境に配慮した食生活のすすめ

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  環境月間にあたって是非見直さなければならないのは生活習慣であると言われています。経済の発展と共に私達の生活は以前とは比較にならないほど便利で贅沢なものになってきました。しかし、昔から〝過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し〟という言葉があるように、何事にも行過ぎは避けなければなりません。
  生活の基本は「衣・食・住」ですが、まず最近の食生活について考えてみたいと思います。先日の中学の全校朝礼でも食べ残しの話をしましたが、これほど無駄なことはありません。最近、世界では食料の輸入量と輸入相手国との距離を乗じた数字である『フードマイレージ』という言葉が注目され始めています。そして、この数字が大きくなるのは、輸入する食料の量が多く、しかも遠く離れた国からのものが多い場合です。問題なのは日本のフードマイレージが年間9000億トン・キロメートルと世界で最も高いということです。
  地球の温暖化が国際的な問題となる中で、日本はクールビズ等の努力を始めていますが、クールビズ2日分のCO2削減量は輸入小麦で作られる食パン一斤に過ぎないのです。最近は、手軽で調理に手間がかからないということで、朝はパン食という家庭が増えてきています。そして、米離れが進み、米が余るという理由で減反政策をとっているのです。他の国から見ると日本の農業政策は奇異に感じられるのではないでしょうか。
  近年、世界ではヘルシーということで日本食がブームになっており、魚の需要も急拡大しています。一方で、世界規模で食料の争奪戦が起こってきており、今後益々激化するのは間違いありません。環境月間にあたって、日本食の良さを再認識し、食生活を見直していきたいものです。