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修学旅行によせて

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  6月17日(木)、高校2年生が7時15分に大阪空港に集合、4泊5日にわたる北海道への修学旅行がスタートしました。旅行のしおりも立派なものが完成しました。その巻頭言の内容を以下紹介します。

  〝いよいよ、皆さんは高校時代における最大のイベントである「修学旅行」に出発します。
  訪問地の北海道は日本の最北に位置し、雄大な大地と素晴らしい自然に包まれた魅力が満ち溢れています。今回の修学旅行ではトマムでの大自然を舞台とした環境プログラムやアクティビティ、空知周辺地区でのファーム・ステイによる農場実習など数々の企画が盛り込まれています。きっと皆さんは普段の教室での授業や生活では味わうことのできない生産の喜びや苦労、食や自然環境を守ることの大切さ、自然農家の人達との心の交流などのさまざまな経験ができることでしょう。また、この5日間、クラス・学年の友人・教員と寝食を共にすることにより、お互いに親しみを感じ、絆や信頼感を深める機会にして欲しいと思います。
  『少年よ 大志を抱け』という有名な言葉を残された札幌農学校(現北海道大学)のクラーク博士は次のように語っています。
「この新設された農学校は、将来の北海道ひいては日本を支える大きな意義を持っており、ここで学ぶ生徒諸君は、その重大な責務を自覚し、そこに厚い信頼を築き上げ、そのことに名誉あることを心しなければならない。そのためには、常に健康に留意し、食欲を慎み、勤勉の習慣を設け、真剣に努力すべきである。この向上心をもって充実した日々を過ごすべきである。」
さらに続けて、「多くのことは必要ない、ただひとつ紳士であれ」とも説いています。この紳士の意味は、定められた規則は厳として守るとともに、自分の良心に従って行動すべきであるというものです。その後、この学校には規律正しい校風や自己の行動に積極性、および責任感が備わってきたと言われます。
  今年、雲雀丘学園は記念すべき創立六十周年を迎え、待望の高校新校舎も完成し、素晴らしい学習環境が整いました。これを機に 全員で“関西を代表する素晴らしい学園”を目指し、更なる飛躍をはかっていきたいものです。
  最後に、“経験が人をつくる”という言葉がありますが、一人ひとりが学園を代表しているということを自覚し、自分の行動に責任と誇りを持って、思い出に残る修学旅行にして欲しいと思っています。〟