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環境プログラム

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 北海道修学旅行の最初の宿泊地占冠(しむかっぷ)村トマムです。占冠とは〝とても静かで平和な上流の場所〟トマムは〝大いなる荒野〟という意味だそうです。村の人口はわずか1272人しかなく、中央に位置する1279メートルのトマム山は分水嶺になっており、西に流れ出した水は太平洋に、東へ流れ出した水は空知、石狩から日本海に注いでいます。
 今回はこの地で二泊して「アクティビティー」と「環境プログラム」を行ないました。初日の夜には先般事前研修会で講演をいただいた細谷誠氏に環境についての話をお聞きしました。
 このプログラムは「森の声を聞く」「森の民アイヌに倣う」「ヒグマの森づくり」「エゾシカの保護管理に学ぶ」の四つに分かれており、生徒達はこの中の一つを選択することになっていますが、相互に密接な連携のあるテーマです。具体的には、〝これらの森の仕組みを知るために、森に分け入り枝打ちをし、植樹を行なう。実際にアイヌの人達から話を聞く。ヒグマの生息する森に入り、その実態を把握する。エゾシカの被害を知り、保護の方法や食材としての活用を考える。命の連鎖や生態系の大切さを知り、命をいただくことの意味を考える。〟等です。そして、実際にフキやワラビ等の珍しい山菜やエゾシカの串カツを賞味させていただきました。
 生徒達も実際にこのような体験をすることによって、環境や命の大切さについて色々なことを学んだのではないかと思います。これからの生活の中に生かしていって欲しいと思っています。