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中学全校朝礼~加速する生物の絶滅

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  6月16日(水)、中学の全校朝礼を行ない、部活動表彰の後、次のような話をしました。
  〝≪4,600,000,000≫、この数字は何かわかりますか? 46の後にゼロが8つ付いていますが、地球が誕生して46億年経つということです。このほど探査機「はやぶさ」がイトカワという小惑星の砂を持ち帰り、太陽系誕生の謎を解明しようとしています。
  その後、38億年前に最初の生命が誕生し、やがて無脊椎動物、魚類、両生類、爬虫類というように進化しました。そして、約6500万年前に地球に衝突した隕石が原因で恐竜をはじめ多くの生物が絶滅しました。続いて現れたのが哺乳類であり、人類が誕生したのはずっと後の1万年前です。この時代には絶滅する生物は100年にわずか1種類でした。その後、1000年前(日本では平安時代、中国では宋の時代)には10年に1種類というペースになりました。
  さて、この鳥は「ニツポニアニッポン」と呼ばれるトキです。今は佐渡島のトキ保護センターで飼育されており、先日、敷地内に侵入した小動物に命を奪われてしまいました。このトキは100年前までは日本のどこでも見かけることができましたが、農薬を使うようになって餌となるドジョウやタニシがいなくなって、絶滅の危機にさらされています。
  また、沖縄の海は地球の温暖化により、珊瑚の白化現象が起こり、この場所に生息していた海藻や魚が減少してきています。また、世界の森も1秒間にサッカー場一つ分が消滅しています。そして、今は1日に100種、1年で4万種というハイペースで生物が絶滅しているのです。これらの現象はすべて人間の行動が引き起こしたものです。地球の環境を守るためには一人ひとりが自分自身の行動を変えるという強い思いを持つことが大切です。
  本校ではさまざまな環境活動に注力していますが、環境に配慮することは人間に対する優しさや思いやりにつながります。軽い気持ちで捨てたゴミが川や海を汚すことになります。どうか、皆さんは一人ひとりがしっかりと環境を守るという気持ちで行動してください。そうすれば、素晴らしい学園になると思います。〟