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高校3年生の進路相談

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  6月に入り、高校3年生も志望する大学や学部を絞りはじめています。これまで生徒達には進路講演会等を通じて大学への進学が最終目的ではないということを何回も説明し、キャリア教育の一環として社会人の話を聞く機会も設けています。しかし、受験が近づくにつれて、生徒達はどうしても目先のことに目を奪われてしまいがちです。その結果、将来どのような仕事に就きたいかということとは関係なしに、安易に合格しやすい大学を選ぶということになってしまいます。本来であれば、社会に出てからの進路を考えて、まず学部を選び、次いで大学を選ぶということでなければなりませんが、極端な場合にはブランドで大学を選ぶといったことも散見されます。これでは折角大学に進学しても勉強に力が入らず、充実した大学生活を送ることもないまま、社会人になるということになってしまいます。
  このようなことにならないよう、先週から希望する高校3年の生徒を対象に、社会に出た時の仕事についての相談を受けることにしました。生徒達は「建築関係の仕事をしたい」「親から素材関係の仕事を奨められている」「情報ネットワーク関連の仕事に興味がある」等さまざまな思いを持っているようですが、現段階ではこれらの分野には一体どのようなものがあるのかはほとんど知りません。今は以前とは比較にならないくらい時代の変化が早いため、新しい仕事が次々と創出されています。そのため高校生で社会のトレンドや企業の動向について、しっかりと把握している人はほとんどいないと思います。
  相談を受ける時間は昼休みと放課後ですが、私から一方的に話すのではなく、自分で調べることを基本にアドバイスしています。時間も限られているため、一回でお終いということにはなりませんので、分からないことがあれば気軽に聞きに来て欲しい旨を伝えています。現在、約20名の生徒との予約が入っていますが、できるだけ多くの生徒達の進路相談に乗ってあげたいと思っています。