本校における環境教育
本校においては、2年前より本格的な環境教育の取り組みを開始しましたが、これを本校の伝統にしていくためには、〝何故、今環境教育なのか〟を教職員が理解し、キッチリとした仕組みづくりを行なっていく必要があります。
現在、本校では人間力の養成と学力の向上の両立を教育方針に掲げ、〝将来社会で役立つ人材を育てる〟ということで学校改革に取り組んでいます。あえてどちらが大切かと問われれば、私は人間としての根っ子を育てることではないかと思っています。しかし、人間力を高めるための特効薬はありません。あたり前のことをあたり前に行なう、そして継続するという凡事徹底が必要です。そのために、まず「爽やかな挨拶」「きっちりとした服装」「ルール・マナーを守る」という3つを中心にし、徐々に難しい課題に挑戦していこうということで取り組んできました。しかし、これだけではともすると受身になりがちになるため、積極的に環境活動に注力することにより、人間力の養成をはかることにしたのです。何故なら、現在我々の周辺で発生しているさまざまな環境問題は、すべて人間の活動が原因になっているからです。このように考えると「環境問題」は即ち「人間問題」であり、環境に配慮することは即ち、人間に対する思いやりやまごころを育てることにつながります。
人間であれば誰しも豊かな生活を送りたいという気持ちを持つのは当然ですが、それが他の人間の犠牲の上に成り立っているということは許されないことではないかと思います。要は〝自分さえ良ければいい〟という考え方ではなく、他の人のことを考えて行動していくことが大切なのです。
これからは一人ひとりが食料、エネルギー、水、ゴミ等身近なことに関心を持ち、地球の温暖化防止、オゾン層の保護、大気環境の保全、土壌環境の保全、生物多様性の保護、廃棄物対策等できることから取り組んでいきたいものです。