« 日本企業の相対的な地位の低下 | メイン | 夏野菜の収穫 »

グローバル人材の育成

2.jpg


  これまで、グローバル化ということについて何回かに分けて紹介してきましたが、海外市場への進出が必要な最大の理由は少子高齢化に伴い国内市場の成長が見込めなくなったということです。これからは企業が新興国、特に成長著しいアジア市場でどれだけ事業を伸ばせるかがポイントになってきます。そのため日本の企業もこれらの市場に進出していますが、必ずしもうまくいっているとは言えません。それは日本や先進諸国とは全く異なる環境下では、日本流のやり方が通用しなくなっているということであり、現地の人たちとの協働できる人材が育っていないということが上げられます。そして、欧米や韓国企業等にも大きな差をつけられ始めています。このままでは、日本は国際競争に負けてしまうのは間違いありませんが、企業がこの危機的な状況を社会に向って訴えているか、つまり大学や学生に対してグローバル化の中で必要な人材像を示しているかどうかは疑問です。そのため、大学をはじめとする教育機関がグローバル人材育成の必要性を認識せず、これらの人材を輩出するシステムを構築していないように思います。
  また、最近の若者は「内向き志向」で海外に出たがらない傾向にあり、これから成長が期待できる新興国での勤務希望が少ないという結果になっています。日本の国をあげて、グローバル人材を育成する抜本的な取り組みが必要であると思っています。