緊急連絡網の有効活用
現在、学校を取り巻く環境は激変してきており、不測の事態も生じてきています。そのため、この事態に備えて迅速な対応、言い換えるとあらゆる面における危機管理の強化が必要になってきます。危機管理のポイントとしては、早期における情報の共有化が何よりも大切ですが、ほとんどの学校では電話による連絡網が中心になっています。しかし、従来の電話による伝聞(申し送り型)の連絡網は、時間が掛かる上に情報が間違って伝わる心配もあり、プライバシーの問題から連絡網そのものが構築できないなど、多くの問題を抱えています。本校も昨年まではこの方法で緊急連絡をしていましたが、新型インフルエンザが流行した昨年6月に、㈱NTTデータの学校連絡網サービス「Fair Castサービス」(子ども安全連絡網)を導入しました。当初はどれだけの効果が出るかは疑問でしたが、その後フル活用しており、今回の豪雨に対する警報発令への対応についても迅速に連絡することができました。
この「Fair Castサービス」は登録した電話番号やメールアドレスは学校、運営会社とも調べられない仕組みになっており、安全な環境で個人情報が保護されています。登録方法は学校番号・利用者番号・パスワードのほかに希望連絡先を入力すれば終了です。また、費用も生徒一人当たり最少プランで630円であり、電子メールだけでなく固定電話や携帯電話の音声、FAXから自由に選択できることになっています。そして、最大のメリットはすべての保護者・教職員に対して、正確・迅速に一斉連絡できるということです。
今回の警報発令に対する休業の他、天候不順などによる運動会等学校行事の中止・インフルエンザ等の流行疾患による学級閉鎖といった緊急の連絡まで可能ですので、これからも幅広く活用していきたいと思っています。