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奥大山ブナの森工場を訪問

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  現在、本校ではサントリー(株)から支援をいただき、中学生を対象にした環境教育を行なっていますが、この中身は単に知識を習得するというのではなく、〝学び 考え 行動する〟ことを基本にしています。そのため、校外学習や修学旅行との連携をはかり、さまざまな体験を積ませることにしています。この一環として、中学2年生は林間学舎と連携させ、〝自然環境の水に学ぶ〟というテーマで取り組んでおり、大山登山の前にサントリー天然水(株)奥大山ブナの森工場を見学させていただくことにしています。この工場は山梨県・白州(はくしゅう)、熊本県・阿蘇に続く天然水第3の工場で、一昨年の5月に稼動を開始し2年以上が経過しており、コンセプトは「水を育む森や環境を大切にするという自然との共生をめざす」というものです。そのため、環境に優しい液化天然ガスを使用し、奥大山の地に降る大量の雪を冬場のうちに雪室に貯蔵し、その冷たいエネルギーを夏場の空調や生産設備の冷熱減に利用し、更に生産工程で出る廃熱を集めて空調に利用する蓄熱システムを採用しています。生徒達がこのような徹底したエコ工場を見るのは恐らく初めての経験であり、いたるところで感嘆の声が上がっていました。
  工場見学させていただいた後、記念植樹を行ないましたが、これらが成木になるのは約30年後とのことだそうです。是非、30年後にこの地を訪れて成長した木々の姿を自分の目で確認して欲しいものです。
  今は、あまりにも目先のことに目を奪われがちですが、将来のことを考えて、このような地道な取り組みを行なっていくことが何よりも大切であると感じました。