« 水源を守る~奥大山のブナ森 | メイン | 校庭の芝張りを終えて »

目標を下げないで頑張る

IMG_3836a.jpg

  各学年・クラスの個人懇談も先週でほぼ終了しました。中学1年から高校3年まで、それぞれの学年によって押さえておかなければならない課題は異なりますし、生徒一人ひとりにとって、現状を正しく認識し今後に生かしていくという点においては非常に意義があると思います。
  とりわけ大学進学を目前に控えた高校3年生にとっては、この面談は将来の進路を決めるという意味でも特に重要です。最近は大学入試のやり方も多様化し、早いところでは9月頃からAOや推薦入試がスタートします。また、センター試験までも6ヵ月を切ることになり、最終の受験校を絞り込むという段階になっています。このため、高校3年生については保護者との懇談ではなく、生徒自身も含めた三者懇談の形をとるようにしています。
  近年、多くの生徒が受験する全国模試が充実した結果、志望校に対する合否の判定が「ABCDE」といった記号で表示されるようになってきました。そして、当然のことながら無難な目標を設定すると「A判定」や「B判定」になるのに対して、高い目標を設定すると「D判定」や「E判定」という結果になってしまいます。昔はこのようなデータがなかったため、とにかく最後まで目標に向かって突き進むということでしたが、この結果を見て当初の目標を下げ安易に志望校を変更するという傾向が多く見られるようになってきました。しかし、最後の栄冠を勝ちとるのは〝高い目標を下げずに諦めないで頑張る〟という生徒です。つまり、現時点ではまだまだ学力が伸長する可能性が大きく残されており、これからの3ヶ月、とりわけこの夏休みの過ごし方がポイントです。
  私は〝一度がむしゃらにやってみる〟という経験が大切であると思っています。大学受験を単に大学に入るということだけではなく、人生における節づくりととらえて欲しいものです。