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高齢化・高齢・超高齢化社会

  世界保健機構(WHO)では65歳以上を老人と定義しており、最近、マスコミには高齢化についてさまざまな表現がなされています。人口構成を表す言葉に、「高齢化社会」「高齢社会」「超高齢社会」「少子社会」というものがありますが、これらを整理してみたいと思います。
  ◇高齢化社会・・・高齢者(満65歳以上)が全人口の7%超~14%
  ◇高齢社会・・・・高齢者(満65歳以上)が全人口の14%超~21%
  ◇超高齢化社会・・高齢者(満65歳以上)が全人口の21%超
  また、少子社会は満18才未満の子どもの数が満65歳以上の高齢者より少なくなった社会のことを指します。日本は1970年(昭和45年)に高齢化社会に、1994年(平成6年)に高齢社会になり、2007年(平成19年)には超高齢社会となりました。
  この高齢化社会から高齢社会に移行するまでの年数を見ると、フランス115年、スウェーデン85年、ドイツ40年、イギリス47年に対して日本はわずか24年です。そして、このままの状況が続くと、2055年には高齢化率は何と40%になると予想されています。このように現在日本の高齢化は世界一のスピードで進展しており、これに伴って高齢化に伴う医療費や年金等の社会保障費が増大するからです。日本の年金や医療等の制度のベースは平均寿命が50歳という時代に構築されたものであり、人口が増加する局面では世界に誇れる素晴らしい制度でした。しかし、人口が減少する局面においては財政面で大きな負担になっており、制度の再設計が不可欠な状況です。
  国民一人ひとりが高齢化に伴う医療や年金問題について関心を持たなければならないと思っています。

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