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白川静さんに学ぶ

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  先日の大漢字テストの採点が終わり、生徒達にも徐々に返却されているようです。私も秋分の日に2級の漢字検定試験の問題に取り組んでみました。自己採点をすると合格ラインの160点(満点は200点)はクリアできていますが、間違いの箇所を分析すると、いくつかのケアレスミスだけではなく、部首に関する知識が不十分であることが解りました。要は漢字の成り立ちが理解できていないということです。
  近くの書店に行くと、漢字に関する数多くの書籍が並んでいます。早速、数冊を購入し、ザッと目を通して見ましたが、その中の一冊である『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』には、実に興味深い内容が盛り込まれています。白川静氏は漢字が持つ体系的なつながりを明らかにして文化勲章を受章された漢字学の第一人者ですが、この本は著者である文字文化研究所の小山鉄郎氏が共同通信社の企画として、白川氏から漢字の成り立ちや体系を一つ一つ教えてもらい、全国の新聞に連載されたものをまとめたものです。
  以前、ある方から現在の漢字教育は、学年が上がるにつれて、画数の少ない漢字から多い漢字へ習得するシステムになっているため、どうしても丸暗記することになりがちであるということを聞きましたが、これが漢字嫌いに繋がっているのかも知れません。
  この本には〝漢字という文字は、その成り立ちをきちんと学べば、これらのすべてがお互いに繋がって関連性を持ち、一貫した体系で構成されている。従って、難しい漢字を一つ一つ暗記しなくても容易に漢字を理解することができる〟と書かれています。私もこれを機会に漢字の成り立ちについての学習を始めることにしました。
  また、興味深いものがあればこれから何回かに分けて紹介していきたいと思っています。