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ヒートアイランド現象

  9月3日(金)、明日からの文化祭に備えて、生徒達は力を合わせて最後の仕上げに取り組みました。9月に入ってからも暑さは一向に衰える気配はなく、文化祭の間も猛暑になりそうです。
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  気象庁は、今夏(6~8月)の全国の平均気温が平年より1.64度高く、1898(明治31)年の統計開始以来最高であり、特に8月は沖縄・奄美を除く全地域で平年を2.25度も上回ったことを発表しました。そして、 この高温の原因として、偏西風が北へ蛇行したため、列島全体が勢力の強い太平洋高気圧に覆われ、オホーツク海高気圧などの影響がほとんどなかったということをあげています。
  現在、気象庁は全国の921地点で観測をしていますが、9月初日もこのうちの約4分の1にあたる242地点で9月の観測史上最高気温を記録し、157地点で35度以上の猛暑日、実に789地点で30度以上の真夏日となったようです。また、今後も太平洋高気圧の勢力が強い状態は続き、少なくとも9月中旬までは真夏日となる日があると発表しています。
  特に今年は東京や大阪などの大都市部で、夜間の気温が下がりにくく熱帯夜が続いています。この原因はコンクリートの建物やアスファルトで覆われた地面が日中強い太陽の光で熱せられることにより、蓄積した熱が夜間に放出されること、また、クーラーの室外機から熱が排出されること等により、ヒートアイランド現象が起きているからであると考えられています。そして、この現象を緩和するために、近年芝生化や屋上緑化、壁面緑化が採用され始めています。
  本校も今回校庭に芝の植え付けを行ないましたが、芝生の上に立つと随分涼しく感じられるため、どれだけの効果があるかを『芝舞台』から計測器を借りて測定してみました。その結果、驚くべきことに、日なたの芝生の表面温度は34℃で、土の47.5℃と比べると13.5℃も低い値を示しました。また、アスファルトの表面温度は実に61.5℃で、17.5℃の差がありました。そして、日陰の芝生の表面温度は28.5度で、この上に直接座っても涼しく感じられるほどでした。正直言って、これだけの差があるとは思ってもいませんでした。ヒートアイランド現象の原因を身を持って実感した出来事でした。

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   日なたの芝生の表面温度34℃     日なたの土の表面温度47.5度

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日なたのアスファルトの表面温度61.5度   日かげの芝生の表面温度28.5度