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初代理事長のやってみなはれ精神

22.9-27.jpg 初代理事長 鳥井信治郎氏

  
  本学園の初代理事長であった鳥井信治郎氏は〝やってみなはれ。やらなわかりまへんで〟というのが口癖でした。実に簡潔な言葉ですが、挑戦することの大切さを見事に表わしています。いくら頭の中で考えていても実際に行動を起さないと何事も実現することはできません。
  最近の日本人に欠けているのは、このチャレンジ精神ではないかと思います。最初からできそうなことだけを選択しようとすると、どうしても低い目標設定になってしまいます。これからグローバル化がますます進展する一方で新しい技術やシステムが開発され、これまでになかったさまざまな仕事が生まれてきます。これらの仕事は定型化された単純なものだけではないため、自ら課題を見つけ出し、知恵を搾り出して大胆に行動し解決していかなければなりません。つまり、頭の中でいくら考えても実際にやってみなければ答えの出ないものが多いのです。
  高い学歴を有する人が陥りやすいのは、まず頭の中で考えて答えを導き出そうとすることです。そうするとすぐに〝難しいです〟とか〝できません〟という答えが返ってきます。また、〝失敗しないかどうか〟〝失敗した時にどうするか〟をついつい考えて腰が引けてしまうため、いつになっても行動に移すことができません。これでは決して成功することはできません。いつの時代にあっても、社会で活躍できるのは常に挑戦し続ける人であるのは間違いありません。何故なら何事も一度で成功することはまずありませんし、成功の裏には数多くの失敗がつきものだからです。言い換えると、成功するためには最も多くの失敗をすることが必要なのです。
  創立60周年にあたって、今一度、鳥井初代理事長の〝やってみなはれ〟精神を胸に刻んで、積極的に行動していきたいものです。