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北雲雀きずきの森の再生・保全活動

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  宝塚市と川西市の境界に『北雲雀きずきの森』があります。この北雲雀丘緑地は長尾山系の東端に位置し、古くは満願寺の寺領でした。石切山は火打石を切り出し周辺の山は里山として利用されていましたが、石炭・石油・電気などのエネルギー革命により山は利用されなくなり。周辺が住宅地として開発され、一時はゴルフ場やレジャー施設が作られましたが、30年前に廃業後は放置林として荒れはてた森となっていました。平成18年に宝塚市が自然緑地として取得し、地元であるコミュニティひばりの皆様が自然と接する場所として開放したいとの思いから、保全、運営管理をすることで市から貸与され、県の里山ふれあい森づくり事業に採択され基本整備が出来ました。この森を自然保全林として、人々のふれあいの場、学習の場として再生し住民参画型の保全活動が進められています。 

  本校ではさまざまな環境活動に取り組んでおり、特に環境大使として自主的に地域の活動に参加している生徒がいます。8月28日(日)この環境大使(中学2年6名、中学3年8名の計14名)の生徒達が北雲雀きずきの森定例整備事業に参加してきました。その様子を一緒に参加した先生からお聞きしましたので、紹介します。
  〝当日はとてもよく晴れていて、暑さで倒れる生徒がでないかと心配するほどでした。きずきの森に到着後、生徒たちは整備事業に参加している人達に自己紹介をしました。全員から拍手をもって迎えられ、早速、二手に分かれて、入り口周辺の草刈りをしました。慣れない手つきで、鎌や植木ばさみを使って約2時間草刈りを行ない、森の入り口に高く生えた草を刈り取ることができました。この結果、森の入り口もきれいになり入りやすくなりました。その後、昼食会を参加者全員で行ないました。昼食はボランティアの方が作ってくださったカレーでしたが、わざわざ、生徒たちのために、甘口のカレーも用意してくださいました。食事をしながら楽しくボランティアの人々とお話をしましたが、参加者のみなさんも孫のような生徒達と一緒に活動ができて楽しそうでした。また、自分たちの跡を継いで森を再生させてくれることを期待しているようでした。片付けをして12:30に活動拠点をあとにしました。次回の昼食会は焼き肉のようです。とにかく暑い1日で1リットルぐらいの飲み物がなくなってしまいましたが、これからも積極的に参加していく予定です。〟

  また、この様子は文化祭での環境大使のコーナーで「きずきの森」として紹介されました。最近環境大使として地域の環境活動に参加したいという生徒も増えてきており、心強く感じています。

<北雲雀きずきの森理念>
「自然を楽しみ・自然を理解し・森の環境の手入れをおこない、自然を活かした学びの場、人と自然の出会いの場としてみんなで自然を守る。
~きずきには木が好き・自然に気づく・保全活動を築くの意味を込めています~

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