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世界における挨拶

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  グローバル化が進展する中で、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が大切になってきますが、日本人は語学力不足に加えて、控えめで内向きな人が多いため、うまく人間関係が築けないという状況が散見されます。しかし、人間関係を円滑に取り運ぶための第一歩は、何と言っても挨拶です。
  世界における挨拶の方法は、互いに声をかけあうだけでなく、特定の顔の表情や身ぶり手ぶりで示す等さまざまであり、宗教、性、年齢、地位、身分、親族関係の有無等によって挨拶の仕方も違っています。
  日本での正式な挨拶は、お辞儀をして名刺を交換しますが、他の国ではあまり見かけません。現在、国際的に見て標準的な挨拶は「握手」ですが、この際に日本人が注意しなければいけないことがあります。それは控えめな性格のため、しっかりと相手の手を握らない握手になりがちであるということです。欧米では一般的に男性同士の握手は思いきり力強くガシッと握ります。特にビジネスの世界においてはこの傾向が強いのですが、これは強くない握手は人格的な弱さと見られるからです。背筋を伸ばし、相手の目をしっかり見て、笑顔を浮かべ、強い握手をしながら、挨拶の言葉を交わします。そして、終わるまで手は握ったままです。 しかし、相手が年配の女性の場合はそっと包むように握ります。
   また、宗教によって挨拶の仕方が異なることも知っておかなければなりません。ヒンドゥー教、仏教は合掌する、イスラム教は必ず右手で握手して、左右の頬を付け合います。 更に、熱帯地方のニューギニアやボルネオ等の種族の中には握手してタバコを吸わせたり、すぐに酒を飲ます という風習がありますし、ミャンマーやマレーシアでは通常鼻をよせて相手のにおいを嗅ぐようです。
  このように世界にはさまざまな挨拶がありますが、挨拶の持つ意味について、今一度考えてみたいものです。