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中学3年環境講座

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  10月23日(土)、琉球大学理学部海洋自然科学科の土屋誠教授にお越しいただき、中学3年生を対象に環境講座を開催しました。生徒達は11月9日から沖縄への研修旅行に出発しますが、この目的は「平和」と「環境」の大切さを学ぶというものです。
  本日は、『沖縄の自然と生物多様性』という環境に関するテーマで、サンゴとサンゴ礁を中心にパワーポイントを使って解りやすくお話しいただきました。
  〝最初にサンゴとサンゴ礁は同じものであると思われているが、明確に区別することが必要であること。簡単に言えばサンゴは生物であり、サンゴ礁はサンゴ等が作り上げた海岸地形であること。近年、温暖化による白化現象やオニヒトデの大発生、赤土の流入等により、沖縄のサンゴ礁の環境は急速に悪化していること。このようにサンゴ礁が攪乱を受けた結果、生物達の生活空間の減少、水産物の漁獲量の減少、生物多様性の減少等の深刻な事態が起きてきていること。今、単にサンゴ礁だけではなく、さまざまな環境問題が地球環境変動に対応して起こっていること。生物多様性というのは耳慣れない言葉であるが、「遺伝的多様性」「種の多様性」「生態系の多様性」「景観の多様性」という4つのカテゴリーがあること。世界の人口が急激に増加してきたことが環境問題に繋がってきていること。環境を守るためには、単にその地域だけではなく地球全体で取り組んでいかなければならないこと。皆さんも、まず身近なできることから環境問題を考えて行動して欲しい〟。
  生徒達はこれまで、里山での自然体験や奥大山での森を守る活動をはじめ、さまざまな環境活動に取り組んできました。今回の沖縄での研修旅行を通じて、更に環境への理解を深めていって欲しいと思っています。