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雲雀丘学園の歴史を紐解く~一以貫之

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  板倉操平氏は、前述の『わが心の自叙伝』の中で、一以貫之の大切さを訴えておられます。
 〝教育上やりたいこと、やらねばならぬことは山ほどある。それもこれもと手をつけると、それもこれも完成せぬ。そこで最も重要のこと一つを選んで、それから手をつけ、それができるまでは他のことはやらぬ。すると不思議なもので、それ一つが完成すると他のことは自然にできるものである。校庭に紙屑が散乱している。生徒が廊下を走る、教室の入口のドアーの開閉が乱暴である。便所がまたきたない。色々改善すべき点が多い。それを同時にやろうとすれば、どれも徹底せぬ。その内最も重要なことを選び、それ一つを完成するまで徹底する。例えば紙屑を落とさぬこと、落ちている紙屑を拾うこと、先生も生徒も紙屑が校庭に一つもなくなるように毎日毎日の紙屑を拾っていて、校舎内に紙屑が落ちていなくなる時には、他のことも自然にできるものだ。その学校の最大の欠点一つを徹底的に攻めると、他のこと全部も自然に改まる。之を「一以貫之」という。一つが完成すると不思議に万事が成る。教育の効果は「徹底」にあり、その手段は「一以貫之」にある。〟
  本校においては、人間教育に注力していますが、人間力向上のための特効薬はありません。これからも挨拶、服装、ルール・マナーに代表される〝当たり前のことを当たり前に行なう〟という凡事徹底を継続していきたいと思っています。