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凡事徹底~新教室の清掃~

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  これまで何度も『凡事徹底』についてお話してきていますが、自分自身を振り返ってみても、この当たり前のことを続けるということは簡単なようでなかなか難しいものだと感じています。
  本校では教育活動の第一に人間教育の充実を掲げています。何故なら人間としての根っ子がしっかりしていないと、いくら勉強しても立派な社会人にはなれないからです。ところが、人間教育に関してはさまざまな受け止め方があるようです。〝確かにその通りですね〟と言われる方がおられる一方で、〝私学としては人間教育よりも学力を伸ばすことを優先すべきでしょう〟と言われる方もおられます。そして〝人間力をつけるための決め手は何ですか〟という質問をされる方もあります。
  私は〝人間力と学力は決して二者択一のものではなく、人間力を高めれば学力は必ず伸びる。そして、人間力を高めるための特効薬はない〟と思っています。「明るい挨拶」「きっちりした服装」「さわやかなマナーとルールの遵守」「時間厳守」「掃除」「整理整頓」といったごくあたり前のことが大切なのです。
  これまで多くの企業や事業所を訪問させていただきましたが、大きな声で「おはようございます」「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」という元気な挨拶が返ってくるところは職場が活性化していますし、整理整頓ができているオフィスにおいては事務や経理処理が、より迅速かつ正確であり、工場においては安全や品質が確保されています。また、トイレが綺麗に掃除されているところは概して業績が伸びているところが多いように感じました。少なくとも汚いトイレで業績を伸ばしている会社は皆無でした。これらは全く異なることのように思われがちですが、すべての根は繋がっています。そして、企業だけではなく役所、病院、商店、学校、家庭、個人においても同じなのです。
  この週末には模試に備えて、生徒達が教室を美しく清掃してくれました。こういった当たり前のことが自主的にキッチリできることが大切であり、更に凡事徹底をはかっていきたいと思っています。