« 沖縄への研修旅行に向けて | メイン | 週刊朝日に掲載~選ばれる私学 »

高校全校朝礼~グローバル化への対応

H22.11.10%E6%9C%9D%E7%A4%BC.jpg H22.11.10%E6%9C%9D%E7%A4%BC2.jpg

  11月10日(水)、校庭で高校の全校朝礼を行ない、次のような話をしました。
  〝高校生の皆さんにはグローバル化というテーマでお話ししてきていますが、グローブというのは地球という意味であり、グローバル化やグローバリゼーション(Globalization)というのは、従来の国の境界を越えて地球規模で人・モノ・カネ・情報・技術等が拡大して様々な変化を引き起こすということです。日本はこのグローバル化の波に乗り遅れています。この大きな原因の一つは日本の人口の多さかも知れません。世界には193の国がありますが、この中で人口が1億人を超えているのは11か国しかありません。人口の多い順に並べると中国・インド・アメリカ・インドネシア・ブラジル・パキスタン・バングラデッシュ・ナイジェリア・ロシア・日本・メキシコということになります。日本はこれまで人口も増えてきており、国内の総需要も大きかったため、輸出産業と言われる企業でも国内に軸足を置いた企業活動を行なってきました。しかし、これからは発展途上国が急成長することになります。皆さんは日本の将来は暗いと思っているかも知れませんが、グローバルな視点に立つと限りないビジネスチャンスが待ち受けています。
  現在、世界の人口は69億人ですが、この内の8割は標準以下の居住環境、つまり電気もガスも水道もない生活を送っています。水を取り上げて見ても、日本のように水道の蛇口を捻(ひね)ると飲める水が出てくるというのは、水不足に悩む人にとっては夢のような話です。日本には、この水に関する技術やノウハウがたくさんあります。そして、これらを活用すれば多くの人を救うことができるのです。
  このように「人々が困っていることや不満を持っていることを解消してあげる」というスタンスで、世界に目を向けるとやるべき仕事は無限にあります。そして、これらをビジネスに結びつけていくためには「潜在需要がどれくらいあるのか」「どれくらいの価格であれば受け入れられるのか」を考えていくことが必要なのです。皆さんは英語でコミュニケーションできる力を身につけ、将来日本国内にこもらず、海外に羽ばたいていって欲しいと思います。〟