« 高校全校朝礼~グローバル化への対応  B.O.P~ | メイン | 大阪教育会議&府立学校経営研究大会に出席して »

日本のエネルギー事情~低い自給率

NNK3.JPG

  日本において、我々の日常生活に直結する2つのアキレス腱は〝低い食料自給率とエネルギー自給率〟です。食料自給率(カロリーベース)は40%で、60%を輸入に頼っていますが、エネルギー自給率にいたっては18%しかありません。しかも、これには原子力発電の14%分が含まれているため、実質的な自給率はわずか4%しかありません。このように日本はエネルギーのほとんどを海外に依存しており、先進7ヵ国(G7)の中でも極めて低い数字です。
  今後、途上国の経済発展が進展するのに伴い、エネルギーの消費が大幅に増大することが予想され、中長期的には石油や石炭、天然ガス、ウラン等の価格は確実に上昇することになります。従って、日本におけるエネルギー問題を解決するためには、従来の化石燃料を効率的に使用するための省エネ技術の改良と新たな再生エネルギーの開発・導入が必要です。そして、すべての国民に対する『省エネ運動』の啓蒙を行なっていかなければなりません。
  新たな取り組みとしては、ゴミを燃やす廃棄物発電、 家畜の糞や食品廃棄物を利用するバイオマス発電、燃料電池、太陽電池、潮力発電、波力発電、海洋温度差発電、日本海溝に眠っているメタンハイドレート*の活用等があげられます。
いずれにしてもこのエネルギー問題は日本にとって重要なテーマであり、避けて通ることはできません。これから、これらの取り組み状況を取り上げていきたいと思っています。

  *メタンハイドレート・・・水の分子に天然ガスが取り込まれたシャーベット上の物質で日本周辺の深海に大量に存在している