文化の日に韓国への教育視察に出発
11月3日(水)は文化の日ですが、戦前は明治天皇の誕生日を祝う日で『明治節』と呼ばれていました。また、明治天皇の在位中であった明治時代には『天長節』と呼ばれていましたが、この名称は中国春秋時代の思想家である老子の「天長地久」という言葉をとって、唐の玄宗皇帝の誕生日を「天長節」としたことに由来しています。
あまり知られていないのは、この日が日本国憲法と深い関わり合いがあるということです。 つまり、敗戦の翌年の1946年(昭和21年)のこの日に日本国憲法が“公布”されたのです。そして、1948年(昭和23年)に制定された祝日法(国民の祝日に関する法律)によって、戦争放棄・主権国民・基本的人権を宣言した日本国憲法の尊重する「自由と平和を愛し文化を薦める」祭日と定められ、『文化の日』と名づけられました。
そして、この記念日に大阪府の橋下知事と教育委員会メンバーで韓国の教育視察に出発することになりました。かつて日本の教育水準は世界の中でもトップクラスにありましたが、OECD(国際経済協力機構)の学力調査においても地位が低下してきています。韓国は一時経済破綻の危機に陥り、国をあげて改革に取り組んできました。その結果、サムソンや現代、LGをはじめ世界をリードする企業が生まれ、強い経済力を取り戻しつつあります。そして、これを支えているのが教育力であると言われています。今回の視察では、このような韓国の教育事情をしっかりと見てきたいと思っています。