読書週間を終えて
文化の日を挟んだ2週間の読書週間も、今週9日で終了しました。本校の図書館の司書に最近の生徒達の図書館の利用状況や読書がどうなっているのかを聞くと、「総体的に生徒達の読書量は少なくなってきている。また、本をよく読む人と読まない人との差も大きくなってきている。学年が上がるにつれて読書量が減る」との答えが返ってきました。
読書の大切さについては昔から色々な諺が言い伝えられています。その一つは『読書百ぺん意おのずから通ず』という言葉です。昔の人は,孔子や孟子、荀子、孫子等の教えをはじめとする古典を繰り返し読み返すことにより、最初は意味が解らなくても、自然にその意味が理解できる日が来ると言われています。また、『読書万巻を破す』という言葉もあります。これは一冊より十冊、十冊より百冊、さらに多くの本を読破することによってさまざまなことを知ることができるという意味です。人生の生き方をはじめ、芸術、哲学、科学、地理、歴史などあらゆる分野で楽しみを知ることになります。
厳しかった暑さも過ぎ去り、すっかり秋も深まってきました。秋は一年の内で最も過ごしやすい季節であり、「読書の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」と言われています。昨今は活字離れがささやかれていますが、読書することにより得るものは大きいと思います。読書週間は終了しましたが、是非この季節に家族や友達でしっかりと本を読んで欲しいものです。