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環境に直結する食料問題

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  現在、地球には地球の温暖化、海洋や土壌の汚染、酸性雨等さまざまな環境問題がありますが、これらは密接に繋がっています。私は幼少の頃、親から食卓に出された食べ物は米一粒たりとも食べ残さないように教えられてきましたが、最近の子ども達を見ていて気になるのは平気で食べ残すということです。当然のことながら食べ残したものはすべて廃棄されることになりますが、これは世界全体の食料事情を考えると許されない行為です。穀物や野菜、牛肉等の食料の6割を輸入している日本は、食料生産国における水や肥料の消費や森林伐採による環境破壊によって支えられているのです。また運搬のための飛行機や船に使う燃料は膨大な量にのぼっています。更に、廃棄食料による生ごみ処理にあたっても焼却による大量の二酸化炭素を排出しています。
  人間が生きていくためには、水と食料が不可欠であり、この問題については国民一人ひとりが関心を持っておくことが必要です。そのためには大人が水や食料を大切にすると共に子ども達にしっかりと教え込んでいかなければなりません。
  本校においては〝水育〟と〝食育〟を教育の柱にしていますが、学校における取り組みだけでは不十分です。是非とも家庭において、これらの大切さを子ども達に教えていって欲しいと思っています。