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各国の食糧自給率

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  日本の食料自給率が先進諸国の中でも極めて低いということはこれまで何度も取り上げてきました。世界各国の食料自給率の最新のデータは2007年のものですが、これによると日本は先進12ヵ国中最下位の40%です。トップはオーストラリア(173%)続いてカナダ(168%)、アメリカ(124%)、フランス(111%)と4ヵ国が100%を超えています。
  逆に、日本、韓国(44%)、スイス(52%)、イタリア(63%)、英国(65%)が70パーセントを切っています。そして、2004年との比較において、食料自給率が上昇しているのはオランダ、カナダ、アメリカの3カ国だけで、他の国は軒並み低下しているのです。
  また、全世界における穀物の生産量だけを見ると年間19億トンもあり、単純に計算すると世界の人が生きていくのに必要な量は十分確保されています。ところが現在、世界では8億人が飢餓で苦しみ、飢餓が原因で1日4~5万人、1年間に1500万人以上の人が亡くなっています。そして、その70%にあたる1000万人が子どもなのです。
  〝一部の先進国が必要以上に食料を費消している。しかも肉類や脂質のウェイトの高い食生活を送っている。更に、本来食料であるトウモロコシがバイオ燃料に使われるようになってきている。〟つまり、一部の先進諸国が贅沢をしすぎているため、食料がすべての国に行き届かないということなのです。このような実態をしっかりと把握した上で、わが国の食糧問題を考え、身近なことから行動に移していくことが大切であると思っています。