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「税の作文」表彰式

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  11月30日(火)、昼休みに西宮税務署の遠山副署長が来校され、「税の作文」コンテストの入賞者に対して表彰していただきました。
  本校においては、毎年、社会科による夏休みの課題として、中学1年生と2年生には歴史や地理に関するテーマについての調べ学習、中学3年生・高校1年生・高校2年生には課題作文を書いて、それぞれのコンテストに応募することにしています。この「税の作文コンテスト」では、毎年何人かの生徒が入賞しており、今年は5人の生徒が入賞しました。内訳は中学3年生の3名が西宮納税貯蓄組合連合会長賞、1名が西宮宝塚租税教育推進協議会賞、更に、高校2年生の1名が西宮納税協会長賞ということになっています。
  生徒達はまだ就労していないこともあって、直接に納税したという経験はありません。このため、現時点では税金に対する関心はそんなに強くないかも知れませんが、税金は国家予算を決める上で、極めて重要な要素になります。しかし、実際にどれだけの税金があり、どのように使われているのかを正確に理解している人は少ないのではないかと思います。
  税は大きく「国税」と「地方税」に分かれており、国税は更に「直接税」と「間接税」に分かれています。直接税の中には、個人の所得に応じて課税される「所得税」や企業の利益に応じて課税される「法人税」、「相続税」、「贈与税」といったものがあります。また、間接税には「消費税」や「酒税」、「たばこ税地方税」、「自動車税」等が含まれています。また、地方税には「道府県民税」と「市町村民税」があります。このように税は複雑な体系になっており、必要に応じて税制改革が行なわれることになっています。
  本年度の国家予算は92兆円ですが、税収の不足により実に44兆円が不足するという深刻な事態になっています。これをすべて国債発行によって埋め合わせてきており、年々国の借金が膨らんできているのです。現在、国際的に高い法人税率の引き下げや消費税のあり方について論議されていますが、国民一人ひとりが税金についての理解を深めていくことが大切であると思っています。