« 恒例の避難訓練を終えて | メイン | 大学センター入試・私立中学入試を明日に控えて »

文部科学省幹部との意見交換

    H23.1.13_1.jpg
  
  1月13日(木)、文部科学省生涯学習政策局の上月(こうづき)正博課長と村田恒子生涯学習官が来校されました。村田氏はパナソニックにおいて主として法務関係の仕事に従事されており、私とは旧知の間柄ですが、現在文部科学省に出向されており、時々メールの交換を行なっています。
最初に、簡単な雲雀丘学園の概要を説明させていただいた後、高校新校舎と中学校舎の設備と授業の様子を見学していただきました。特に『環境』をコンセプトにした新校舎の「ICT機器」や「屋上緑化」「太陽光発電」「LED照明」等の導入について関心を持っていただいたようです。続いて校長室において、パワーポイントを使って「学校改革の取り組みの経緯」や「本年度の学校経営方針」についての概要説明を行ないました。そして、教育全般に関するさまざまな課題について、本校の教頭も交えて忌憚のない意見交換をさせていただきました。
  私も公立・私立を含めて教育界での勤務が9年になりますが、「P-D-C-A」という仕組みは徐々に定着しつつあるように感じています。しかし、私立に比し、公立の場合には経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」の連動が弱く、課題解決型のマネジメントは十分にできない状況にあります。また、単年度での取り組みが中心となるため、中期的な視点での学校経営が推進されにくいということも事実です。この結果、どうしても過去の延長線上での考え方に陥り、前年踏襲型のやり方になりがちです。また、教育というものの性格上、過去のしがらみを捨て去り劇的に変革していくことは難しいかも知れませんが、今一度〝いかに生徒の育成をはかるか〟という原点に立ち戻って教育問題を考えていかなければならないと感じています。
  本日、上月氏と村田氏には貴重な時間を割いていただき、心より感謝しております。今後とも是非このような現場の学校との交流の機会を作っていただきたいと思っています。

    H23.1.13_2.jpg