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勉強することの意味

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  今回、中学入試を受けていただいた方全員に対して面接をさせていただきましたが、驚いたのは子ども達の勉強時間の長さです。毎日、学校から帰るとお弁当を持って塾に行って勉強し、更に学校の宿題をしているといったケースは珍しくないようです。従って、平日には学校以外に4、5時間勉強しているのは普通で、休日には8~9時間勉強している子ども達も数多くいることがわかりました。これではまさに勉強漬けの毎日であり、家族の対話も十分できていないようです。「勉強は楽しいですか?」と聞くと、はっきり「楽しい」と答える子どもはあまり多くありませんでした。そして、この中学入試が終わればゆっくりしたいと答える子ども達がほとんどでした。今は親から言われて勉強している人が大半であり、完全に〝中学に入学する〟が目的になっています。親が勉強を押し付けると、「やりたくないのにやらされる、嫌々やる」というパターンに陥ってしまいます。これでは勉強の楽しさを味わうどころか勉強ぎらいの子どもをつくることになってしまいます。
  本校の中学に入学してくる人はこれから高校、大学に進学することになりますが、進学のための勉強を続けていると、大学に入った時点で目標がなくなってしまいます。大切なことは将来社会に出た時に役立つ力を身につけることです。そのためには、子どもの心に「自分からやりたい」という気持を起こさせなければなりません。「よし、やるぞ」という気持を持って学ばせることが出来れば、子どもの力が大きく伸びるのは間違いありません。
  これから子ども達にやる気を起こさせる方法を学校でも家庭でも考えていかなければならないと思っています。