« 勉強することの意味 | メイン | 子どもの声に耳を澄ます »

10代の子どもが育つ魔法の言葉

book-kodomogasodatu.jpg

  最近、中学生の保護者から「子どもが反抗期でなかなか親の言うことを聞かなくなって困っています」という悩みを打ち明けられることがしばしばあります。しかし、この背景にあるのは自我の発達であり、一人前の大人になるためのプロセスと受け止めるべきであり、親の言うことをすべて素直に聞き入れる子どもというのは、かえって心配な面もあるように思います。
  人によって個人差はありますが、早ければ小学校の高学年頃から通常は12歳から15歳頃第2反抗期に入ってきます。この時期の特徴は〝親の言うことをすべて拒否または無視する〟〝自己主張が強い〟〝自分が悪いことをしても素直に謝らない〟等というものです。
  先日、40年以上にわたって子育てコンサルタントとして活躍されたドロシー・ロー・ノルト氏の『子どもが育つ魔法の言葉』(PHP研究所)を紹介しましたが、本日は、この本の続編として書かれた『10代の子どもが育つ魔法の言葉』(PHP研究所)という、もう一冊の本を紹介します。この本は〝10代に正面から向き合った初めての子育てバイブル〟と言われており、大人に近づいていく子どもとの親子関係についての多くのヒントを教えてくれます。
  この中でノルト氏は〝子どもは反抗しながらも親から学んでいく。親の言葉と行動が一致しなければ鋭く批判する。そして、大きくなったように見えても、子どもはまだ親を必要としている〟と述べています。
  私もこれまで子育ての経験をしてきましたが、親であれば必ず通らなければならない道ではないかと思います。反抗期は子どもの成長する過程であると前向きに受け止め、ゆとりを持って見守っていただきたいものです。