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将来から物事を見る~11年後の社会は?

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  近畿地区の私立中学の入試は今週末から一斉にスタートしますが、本日(1月11日)、前期入試の願書の受付が終了しました。本校では15日(土)に前期A日程、翌日の16日(日)に前期B日程、更に19日(水)に後期と3回の入試を行ないます。今年も昨年度を上回る数多くの方に志願していただくことになり、感謝すると共に更なる教育活動の充実をはかっていかなければならないと思っています。
  本校への入学を希望されておられる生徒は、ほぼ全員が上級学校への進学を目指しておられると思います。しかし、大学への進学が最終の目的ではありません。現在、小学校6年生の皆さんも中学、高校、大学を経て11年後には社会人になります。その時はどのような世の中になっているでしょうか。恐らく想像しているよりもはるかに速いスピードで大きく変わっていると思います。
  21世紀に入って既に10年が経過しましたが、この間だけを見ても急速にグローバル化が進展し、BRICsを中心とした新興国の成長によって、アメリカの一極集中時代から多極化時代に大きく変貌しました。この一方でさまざまな分野で新たな技術が生まれつつあります。そして、これらを活用してこれまでになかった仕事が生まれ、新たな仕組みやシステムによるビジネス・モデルが構築されます。今、就職難が大きな社会問題になっていますが、全世界に目を広げると、仕事はいくらでもあるのです。重要なのはこれらの仕事に必要な力は何なのかをしっかりと把握しておく、つまり〝将来から物事を見る〟という姿勢なのです。
  これからの11年間は、まさに社会で役立つ力を育てるトレーニングの期間であると考えていかなければなりません。まず我々大人が現在の世の中の状況とこれからのトレンドをしっかりと把握し、学校と家庭が連携して子ども達を育成していくことが大切であると思っています。