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中学全校朝礼~自然界にはゴミがない

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 1月26日(火)、校庭で本年初めての中学の全校朝礼を行ない、次のような話をしました。            
  〝この朝礼ではいつも環境に関する話をしていますが、皆さんは環境には「3つのR」があるということを聞いていると思います。これは「Reduce」「Recycle」「Reuse」ですが、すべて前にReという文字がついています。
  このReの意味は、反(対に)、後(ろに)、退(く)、離(れる)、再(び)といったものです。
  一つ目のReduceはゴミを出さない、 二つ目のRecycleは資源を再利用する、 三つ目のReuseは再利用するということです。この3つの中で最も大切なのはReduceです。毎日、生活しているとたくさんのゴミが出ます。学校にも皆さんの家や駅、公共施設にもゴミ箱があります。そして、このゴミを焼却処理するために多くのエネルギーを使っています。
  しかし、自分達が出したゴミを処理しているのは人間だけなのです。人間以外の生き物にとってはゴミを処理する必要がありません。分かりやすい例をあげて説明すると、アフリカの草原にはライオンがおり、シマウマの肉を食べています。残ったシマウマの骨はどうなるでしょうか。この骨は最後には土に返っていきます。また、ライオンやシマウマは糞をしますが、糞ころがしという名前の昆虫やバクテリアによって分解されます。植物も葉を落としますが、団子虫やミミズ等は落ち葉や枯れ草を食べ物にしています。一方で、植物は太陽の光と二酸化炭素を使って、葉っぱで栄養を作りますが、この時植物のゴミとして出るのが酸素です。しかし、この酸素は動物が生きていく上では欠かせないものです。
  この地球上に最初の生物が誕生したのは35億年前だと言われていますが、それからすべての生物はゴミを出し続けているのです。言い換えると、生きるということはゴミを出し続けることですが、ある生き物にとって要らないもの(ゴミ)は別の生き物の栄養になっているのです。 このような循環を通じてこれまで地球の環境は守られてきました。しかし、人間のゆきすぎた経済活動によって大量のゴミが生じ、環境を破壊しています。大切なことは〝大量にモノをつくる〟〝大量に消費する〟〝大量に廃棄する〟という仕組みを見直すことではないかと思います。 そして、循環型の社会の実現を目指していかなければなりません。是非、皆さん一人ひとりがこの社会をつくるためにどういう活動をすればよいのかを考え行動してください。
  次回はゴミを資源にするというテーマでお話ししたいと思います。〟