« 改定常用漢字表の告示 | メイン | 高校前期(A日程)入試にあたって  »

租税教室の開催

%E7%A7%9F%E7%A8%8E%E6%95%99%E5%AE%A4.jpg

  先日、選択社会の授業を活用して、中3A組の社会選択の生徒を対象に租税教室を開催しました。本校では、税の仕組みについて生徒達に関心を持ってもらうために、毎年税務に直接関わっておられる方にお越しいただいて、お話をお伺いすることにしています。
  今回は神戸税務署の税務広報広聴官の蓮野里美氏から税のしくみについてクイズ形式で学んだ後、給与所得者への医療費控除の還付申告について実際の申告書を用いての実習を行ないました。また、一億円の札束と同じ重さの模型が入ったかばんを持参いただき、生徒達がこの重さを体感する等有意義な学習になりました。
  生徒達にとっては、まだ就労していないこともあって、所得税を払うということが実感できないと思いますが、国民から税金を徴収して国としてのさまざまな施策を推進するというのが政府としての役割です。しかし、近年、年金や医療費が急増しており、税収で賄えない状況が続いています。これを補うために国債を発行し続けていますが、国の借金は先進国では類を見ないほど膨大な額になってきており、このままでは国の財政が破綻することになりかねません。
  現在、消費税の税率アップということが話題になっていますが、後の世代に大きな借金のツケを回すわけにはいきません。国民一人ひとりが税金や福祉制度のあり方について、深く考えていかなければならないと思っています。
  本校では、この租税教室以外に「税の作文」に20年以上応募を続けています。こういった機会を通じて、生徒達が税のしくみや使われ方について考えるきっかけになってくれることを願っています。
  最後に、大変お忙しい中、ご来校いただき講演していただきました蓮野様に心からお礼を申し上げます。