« 漢字検定への再チャレンジ | メイン | 租税教室の開催 »

改定常用漢字表の告示

kanken.jpg

  昨日に続いて漢字に関する話題を取り上げたいと思います。
  昨年11月末に『改定常用漢字表』が告示されましたが、この常用漢字(じょうようかんじ)は、現代日本の漢字であり、文部省国語審議会(現文部科学省文化審議会国語分科会)によって決められる「当用漢字」の後継という位置づけです。そして、「法令・公用文書・新聞・雑誌・放送等、一般の社会生活で用いる場合の効率的で共通性の高い漢字を収め、分かりやすく通じやすい文章を書き表すための漢字使用の目安」とされています。
  これまで常用漢字は1945字(4087音訓[2187音・1900訓])からなっていましたが、文化審議会は昨年の6月7日に改定常用漢字表(2136字/4388音訓[2352音・2036訓])を答申し、これがこの度告示されたのです。
  常用漢字表の目的は、漢字使用の目安であって制限ではないため、強制力を有するものではありませんが、学習指導要領では義務教育の国語で読みを習う漢字は常用漢字しか規定がないということになっています。
  
  近年、パソコンをはじめとするIT機器の普及により、急速に活字離れが起きています。また、パソコンや携帯では自動的に漢字への変換がなされるため、手紙などを直筆で書く際にはなかなか漢字が浮かんでこないという経験をお持ちになる方も多いのではないかと思います。
  海外では母国語を含め、数ヶ国語を駆使する人は珍しくないです。最近は英語をはじめとする語学力に注目が集まっていますが、これからグローバル社会で活躍していくためにも、日本語やこの中核をなす漢字をないがしろにする姿勢は避けなければなりません。
  是非、英語と共に日本語や漢字の運用能力を高めていって欲しいと思っています。