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バレンタインデーにあたって

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  2月14日はバレンタインデーと呼ばれていますが、このバレンタインというのはローマ時代の司祭の名前なのです。今の日本では考えられないことですが、269年、ローマ帝国の皇帝であったクラウディウスⅡ世は「自由結婚禁止令」という法律を制定しました。しかし、当時のローマにあっては異郷とされていたキリスト教の司祭 聖バレンティノ(英語名:バレンタイン)はこれに背いて、愛し合う2人の若者のために結婚式をあげさせました。このことが皇帝の逆鱗に触れバレンタインは処刑されてしまったのです。その後、彼の命日にあたるこの日が「恋人達の日」=「バレンタインデー」ということになり、恋人達や親しい人に花やケーキやカードを贈る習慣が生まれたのです。
  ところで、日本ではバレンタインデーに女性から男性にチョコレートを贈る習慣があり、何と驚くべきことにこの日に関連して売れるチョコレートの量は年間の12~15パーセントと言われています。また高級品を扱っている店では年間売り上げの実に30%を超えるところもあるようです。私も昨日、近くのスーパーに行きましたが、特設コーナーが設けられさまざまな工夫を凝らしたギフトのセットが並べられていました。菓子離れが進む業界にとっては、バレンタイン商戦の成否が経営に大きな影響を与えることになるため、各メーカーが競い合って新しい企画を考案し、販売を伸ばそうとしているのが現状です。
  今年、プランタン銀座が行った「バレンタインデー」に対する女性の意識調査によると、チョコレートの予算は、本命が平均3325円、義理が1172円、自分用が3167円となり、昨年に比べてすべて金額がアップしています。そして、せめてこの日くらいは贅沢をしたいという気持ちからか、とりわけ自分用に買う「自分チョコ」については469円も上がっているようです。
  また、最近では女性が同姓の友達に贈る「友チョコ」や男性から女性に贈る「逆チョコ」が増えてきているとのことです。この現象を見ても、1960年代から「女性がチョコレートを贈ることによって男性に愛を告白する」ということで成熟してきた日本独自のバレンタイン市場にも変化の兆しが見られてきており、今後新たな需要が生まれてくる可能性が出てきたのではないかと感じています。