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漢字検定への再チャレンジ

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  先週金曜日の放課後、希望者による漢字検定を実施しました。
  本校においては毎年、高校3年生を除く中学1年から高校2年生までの全員がそれぞれの学年毎に基準級を決めて「漢字検定」を受験することにしています。具体的にはまず中学1年で「五級」を受験し、順次級を上げ中学卒業の段階で「三級」、高校卒業の段階で「二級」取得を目指すというものです。
  昨年11月の漢字検定の結果によると、中学2年生で「三級」、中学3年生で「準二級」を取得した生徒が学年のほぼ半数に達しており、中学での合格率は約90%になっています。しかし、高校での準二級・二級の合格率については満足できるものではありません。そのため、今回二級に再挑戦するという生徒が多く見られました。また、既に大学進学が決まっている高校三年生の姿も見られました。
  国語科の漢字学習についての指導方針としては〝単なる読み書きだけでなく、意味・語彙・用例を重視している〟〝漢字の持つ意味や故事成語などにも力を入れている〟〝高校卒業までに社会人として必要な漢字の運用能力を習得させる〟ということです。
  参考までに、「二級」は、高校卒業・大学・社会人程度で、小学校・中学校・高等学校で学習する常用漢字を理解し、文章の中で適切に使え、人名用漢字も読めるレベルです。そのために、理解しておかなければならないものは ①「熟字訓」と「当て字」(海女/あま、玄人/くろうと、祝詞/のりと、寄席/よせ 等) ②対義語、類義語、同音・同訓異字等 ③典拠のある四字熟語 (鶏口牛後、呉越同舟 等) ④部首の理解、熟語の構成と意味 と言われています。
 
  最近、急速なグローバル化の進展により「英語」の重要性が増してきているのは事実です。このため一部には国語を軽視するという傾向も見られるようになってきました。しかし、英語と国語は二者択一で語られるものではありません。とりわけ国語の中核をなす漢字については重要な基礎学力の一つであり、社会に出るまでにしっかりと習得しておく必要があると思います。
  最近、テレビでも漢字に関するクイズ番組も増えてきているようですが、この機会に家族全員で漢字に対する関心を高め、できれば漢字検定にも挑戦していただきたいと思っています。なお、漢字検定は年3回実施されており、近くのコンビニ等でも簡単に申し込むことができるようになっています。