« 新任者に対するガイダンスの開催 | メイン | 学校経営~経営計画の策定ステップ »

修了式での式辞

11032401.jpg

  3月末はさまざまな行事や新年度に向けての業務が錯綜しており、私自身も通勤の時間をフル活用する等,過密スケジュールをこなしています。そのためその日の出来事をタイムリーにお知らせできませんが、ポイントとなる内容については掲載していきたいと考えています。

  先日、全校朝礼に続いて、3学期の修了式を行ない、次のような話をしました。
  〝先程、皆さんの先輩であるIさんから生々しい震災の話をお聞きしましたが、皆さんはどのように感じましたか? 今回の大震災は地震の大きさを表すマグニチュードが9.0、この100年間では4番目の大きさであり、阪神淡路大震災の実に1500倍のエネルギーが放出されたと言われています。そして、多数の死者・行方不明者を出し、今私達がこうしている時にも、避難所生活を送っておられる方もたくさんあります。
  しかし、外国の人々から日本人は素晴らしいと賞賛されています。このような状況の下でも、避難所では、人々がお年寄りや子どもや病人に優しくいたわりの心を持って接している。そして、このような災害の後に多くの国で必ずと言ってよいほど起きる略奪や暴動といったこともない。悲しみをじっとこらえ、互いに助け合って、懸命に生きようとしています。これは長い間に日本人が培ってきた“伝統の精神”ではないかと思います。
  今日本は大きな危機に直面していますが、こういう時にこそ、苦しみや悲しみを皆で分かち合い、力を合わせて、この国を復興させていかなければなりません。追い込まれた時、困難に陥った時にこそ、人の真価が発揮されるのです。今回の震災にあたって私達ができることから、行動に移していきましょう。
  今日で3学期も終了し、皆さんはそれぞれ上の学年に進むことになります。これからの半月間は、新しい学年を迎えるための準備期間です。やり残したことは、必ずやりとげるようにしておいて下さい。早寝・早起き・朝ごはん、整理整頓といった生活習慣や学習習慣を守って下さい。そして、この期間にしっかりとした節づくりを行なって欲しいと思っています。
  4月9日に元気な姿で登校してくれることを、心より願っています。〟

  春休みに入って4日目に入りましたが、これまで何度も言っているように〝規則正しい生活を送る〟ことが基本です。現在、被災されて避難所で不自由な生活を送っておられる方も数多くおられます。「1日くらいはいいだろう」とか「明日からやろう」という考え方では、良い習慣づくりには繋がりません。「例外をつくらない」「すぐに行動に移す」という姿勢を貫いてください。