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大震災の体験を語る②

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  〝一瞬の地震で、今まで当たり前であったいろんなものがなくなって不安で仕方なかった時に、家族や友達からメールや電話が届いて、たった一言しかなくても、その一言に私は何度も救われました。自分からしたらこれっぽっちって思うかも知れないし、自分ひとりの力なんてって思うかもしれないけど、それでも何かを考えて振り絞ったその力は確実に誰かにとって大きな力になると思います。
  今、テレビで原発のことや津波の被害状況など連日報道されていますが、あまりにも被害が大きいし、遠いところのような気がしますが、すべて同じ日本の中で起こっていることなのです。外国からもたくさんの応援が駆けつけていて、世界中が日本のために頑張っている中、まず日本の元気な私達が動かないといけないと思います。
  私自身、大きな地震を経験して、その被害を自分の目で見たけれど、幸運にも被害が軽く元気でいることができました。だからこそ、この震災のことをほかの人達に伝え、できる限りのことをするべきだと思っています。皆さんは、大きな地震を経験したことがないかも知れないから実感がわかないかも知れませんが、実際に今日私の話を聞いて一人でも多くの人が心の底から、自分にできることをしたいと思ってくれることを望んでいます。
  被災地の人達は大変そうだから、かわいそうだからということではなくて、この国のために、これからここで生きていく自分達のために、みんなのために自分のできる精一杯を探して、それを行動に移して欲しいです。何をすればいいか分からなかったら相談してください。
  雲雀の義援金箱に募金することも、勿論元気に生活することも、この震災のことを忘れないことも、私の話をご家族をはじめ、出来るだけ多くの人に伝えることも大切なことだと思います。
  今日のこの話を聞いて、一人でも多くの方が、私と同じ気持ちになってくれればいいなと思っています。自分一人だけでは無力に感じるかも知れませんが、一人で頑張るわけではありません。また、これから復興には長い時間がかかると思うので、今すぐできることはなくても良いから、焦らずに自分にできることを探してみてください。〟

  この内容は神戸新聞に大きく報道されました。

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