生徒会環境活動~上靴リサイクル運動
前回のペットボトルのエコキャップ運動に続いて、生徒会におけるもう一つのエコ活動である『上靴のリサイクル運動』を紹介します。靴が不要になるのは圧倒的に卒業式後や修了式後になるため、生徒会役員が卒業生に対して〝下足室に大きなビニール袋を置いて回収するので協力をお願いしたい〟旨を伝えました。
これを受けて、卒業生のうち国公立受験のために卒業式後も講習等に来る人を除く約150名が靴を寄付してくれることになりました。早速ボランティア団体に連絡し、引き取っていただくことにしましたが、来校された担当者は数の多さに驚いておられる様子でした。そして「毎年、ご協力いただきありがとうございます。」という感謝の言葉と共にビニール袋に入った靴を車に満載されてお帰りになりました。
このようにして回収された上靴は、未だ使用できるものはボランティア団体を通じて、アフリカなどの途上国に送られ再利用されます。また、古くて使えないものは、布部分と底のゴム部分にパーツを分断し、細かく粉砕されます。その後、布部分は屋内バスケットコートやバレーボールコートのクッションパッドに、ゴム部分は競技用トラックの表面やジムのタイル、もしくは、新しい靴底やボタン、ファスナーのつまみなどに生まれかわることになります。
また、最近では靴メーカーの中にも履かなくなった靴を資源として再利用するシステムを導入するところが増えてきました。靴を単に作るだけではなく、履かなくなった靴の回収システムを整備し、少しでもゴミを減らす、そして、少しでも再利用することを目指して身近な道路材やコンクリート材に生まれ変わらせているのです。 これからは多くの企業でこのような動きが出てくると思います。
生徒達がリサイクルの大切さについて考え行動していって欲しいと思っています。