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学校経営~分掌・学年・教科の計画策定

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  いよいよ本年度も残り少なくなってきました。来年度の学校経営計画づくりのステップについては既に紹介したとおりですが、先日の職員会議で各分掌・学年・教科等の体制を発表しました。その後、各部署においてそれぞれの役割分担を決める等、来年度の経営計画の細部の検討を行なっていますが、経営計画を策定する際に留意しておかなければならない3つの重要なことがあります。

  1つ目は『本年度の取り組みの反省をきっちりと行なう』ということです。年度初めには、それぞれの部署において色々な計画を立てていたと思いますが、現時点での達成状況を見ると、計画を大きく上回ったものやほぼ計画通りに出来たものがある反面、計画通りにいかなかったものも散見されます。一年近くかけて取り組んできたにもかかわらず、当初の計画が大幅に達成できていないというものに対しては、その原因を徹底的に究明しておかなければなりません。この作業をいい加減にしておくと、往々にして同じ失敗を繰り返すということになります。このため各部署において本年度の取り組みについての振り返りをお願いし、ヒアリングを行ないました。
  2つ目は来年度の計画づくりにあたって『推進責任者を明確にし、具体策を決め、期限を設ける』ということです。教職員の皆さんには〝一人ひとりの役割と責任を明確にする〟ということをお願いしましたが、「誰が」「何を」「いつまでに」「どうする」ということを決めておかないと仕事の完成度は高まりません。私のこれまでの経験を振り返ってみても〝全員で〟〝できるだけ早く〟〝全力で〟〝可能な限り多く〟といったやり方はかけ声倒れになることが多いのです。
  3つ目は『中期の視点に立つ』ということです。あまり先(長期)のことを考えると環境が変化するため、計画が大きく乖離(かいり)するということがありますが、単年度のことだけを考えていると〝とりあえずこうしよう〟ということになりがちです。3年~5年先のあるべき姿を描いた上で『中期経営計画』、次いで『当該年度計画』をつくるということが大切です。
 
  また、緻密な計画をつくろうとすると「計画に時間をかけるくらいならすぐにやった方が良い」というような意見が出ることがありますが、杜撰(ずさん)な計画でスタートすると、途中でやり直しの仕事が出てきたり、手順前後したりといったことが出てくるものです。仕事の基本はPLAN-DO-CHECK-ACTというサイクルを回していくことです。年度末であるこの時期にそれぞれの部署において、来年度の計画のつめをしっかりと行なっていきたいと思っています。