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巨大地震のもたらすもの

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  今回の巨大地震が起きてから2日が経過しましたが、現時点でもまだ被害の状況は把握できていません。本日は早朝からすべてのテレビ局が地震関係のニュースを報道していましたが、被災地では想像を絶する事態が起きているようです。とりわけ地震後には岩手県から宮城県にかけての沿岸部に大津波が押し寄せ、仙台空港が水没、宮城県の名取川河口周辺から上流に向け数キロメートルにわたり水没する等、東北地方を中心に多くの人の生命を奪い、北海道から四国にわたって甚大な被害をもたらしました。
  その中でも特に深刻なのは火災・原子力発電所の損傷等の大きな被害が出ていることです。東京電力の福島原子力発電所においては、炉心融合と思われる事故が起こってしまいました。これは過去にアメリカのスリーマイル島や旧ソ連のチェルノブイリ原発で起こったもので、放射性物質が発電所以外に大量に放出されることになると、取り返しのつかない事態を招くことになります。現在、海水を注入して温度を下げているとのことですが、無事に収束することを祈るばかりです。しかし、仮にこれが収束したとしても電力の供給に支障が出るのは確実です。
  東京電力からは地域毎の計画停電を行なうとの報道がなされましたが、原子力発電に対する信頼性の低下はわが国のエネルギー政策にとっては大きな痛手になります。日本は先進国のうちでも、電子力を除くと4%という極端に低いエネルギー自給率しかありません。これからは石油や石炭の国際価格が高騰する中でどのようにエネルギーを確保していくのか、一方でいかに省エネを進めていくかが大きな課題です。
  今、すぐにできることは各人が自らの生活を見直し、エネルギーの消費を押さえることではないかと思っています。