« 地震の強さを示すマグニチュード | メイン | 注目すべき新資源~メタンハイドレート »

人生におけるPDCAをまわす

PDCA.JPG
       
  経営の神様と言われた松下幸之助氏によると〝およそ計画を立てて実行するということはすべて経営である〟ということになります。このような視点で考えると、我々一人ひとりのあらゆる行動そのものも経営であり、PDCAが基本ではないかと思います。一日をとっても〝朝に発意、昼に行動、夜に反省〟、一年をとっても〝元旦に発意、その後一年間行動、大晦日に反省〟ということになります。人間の人生というものを大きくとらまえると、〝一生どう生きるか〟ということを計画することも経営と言えるかも知れません。
  本校では「将来、社会で貢献できる人材の育成」を教育方針にしており、学校は社会で役立つ力を育てるトレーニングの場であると位置づけています。このように考えると「社会人としてPDCAサイクルをキッチリ回せる人」を育てることが大切です。ところが最近、気になるのは物事を深く考えず、Planを持たずに行動している人が多いということです。つまり、PDCAのうち、D(Do)とA(Action)しかないということになります。また、この一方でPDCAサイクルが長い、特にPlanのステップが長い人も散見されます。これらの失敗を恐れ過度にPlanに時間をかけるという人は考えるだけで行動しない結果に終わってしまうことが多いのです。
 社会で活躍するためには、PlanしてからDo、Check、Actionという一連の行動が取れる、できれば、頭で考えなくても体がPDCAを覚えていることが大切です。PDCAのサイクルを早く回せるというのは、Planしたら失敗を恐れずにDoに移せるということであり、仮にDoで失敗しても、Checkして、Actionという修正を行なえば良いということになります。
  社会人になると、中間試験・期末試験という定期的な試験も、高校入試・大学入試もありませんが、毎日PDCAのサイクルを意識しておかなくてはなりません。中学・高校時代に是非、日々のPDCAのサイクルをまわす習慣をつけて欲しいと思っています。